ヨガをした後は疲れる、疲労感がある、疲れが取れない…

それまでほとんど健康などに気をつけておらず、運動不足にもなっていた人が、急にヨガを始めるとよく見られる症状があります。体がだるい・疲れやすくなる・軽い頭痛がする・簡単にいらいらするなどの症状のことです。

一見、体調不良です。

しかし、これはいい方法へと向かうステップのひとつで好転反応です。好転反応が表れたら、不安になりますがヨガをあきらめたりしないで、一時的なものなので、「まさに今こそ不調が改善している証拠!」ぐらいに思って乗り越えましょう。

好転反応とは?

好転反応はもともと東洋医学でいわれ始めた考え方です。

漢方薬などを使うと、一時的にだるさ・眠気・めまい・ほてりなどの症状が表れることがあります。症状が重いと、下痢・発熱・発疹・せきなどになる場合もあります。

または、治そうと思っている体のトラブルが重くなったように感じて、「むしろ逆効果だったのでは」と疑う例まであります。

こういった症状が起きるのは、薬の効果などで内臓や筋肉にある毒素や老廃物が一気に動き始めたためと考えられています。

毒だし(デトックス)の働きがある

体の外に出すには、まずは内臓や筋肉にこびりつくようにたまっている毒素や老廃物を揺り動かし、血液やリンパ液に乗せる必要があります。そうしないと、肝臓で分解したり、便や尿に混ぜたりして体の外に出すこともできません。

底にヘドロのたまった池の水を入れ替えようとして、ヘドロを舞い上がらせてしまうのをイメージすればいいでしょう。もちろん、ヘドロが混じった水を出してしまえば、池もきれいになります。

漢方薬の場合、この好転反応は1-3日、長くても数日で終わるとされています。

ヨガの好転反応ってあるの?

ヨガの効果としては健康や美容に関するさまざまなものが挙げられます。痩せる・肩こりが治る・気分がスッキリするなどなどです。

こうした効果のもとをたどると、多くは「筋肉や腱の柔軟性が増す」ことが原因です。筋肉などが軟らかくなれば、その中を通っている血管やリンパ管も軟らかくなります。また、インナーマッスルが鍛えられ姿勢がよくなることで、内臓の位置も本来のところに戻り、圧迫されていた内臓の中の血管・リンパ管も正しい形に戻ります。

筋肉や内臓にたまっていた老廃物や毒素を運び出す機能が一気にアップします。急に毒素が流れ出してしまうわけです。

しばらくすればこれら老廃物や毒素は体の外に出されますが、眠っていたのが急に起こされた状態なので、その前にひと暴れしてしまうのです。

これが好転反応として心身の一時的なトラブルを引き起こします。

好転反応の症状おまとめ

ヨガの好転反応として代表は次のようなものです。

1.めまい、瞑眩(めんげん)

めまいはポーズをとっているときはもちろん、普段の生活でも出やすくなることがあります。動き出した毒素や老廃物が神経に影響していることが考えられます。そのまま数日待てば正常化するでしょう。

ただし、レッスン中のめまいには注意しましょう。水分補給が追いついていなかったり、呼吸が浅くなったりしている可能性があります。

高温多湿の環境でレッスンをするホットヨガの場合はこうなる可能性も高いです。早い話が熱中症です。体のトラブルでしかないのに、好転反応誤解してレッスンを続けてはいけません。経験豊富なインストラクターがいるスタジオを選ぶようにしましょう。

2.吐き気

好転反応で、吐き気が出るのも、やはり老廃物や毒素が神経に影響していると考えていいでしょう。特にねじりにポーズなど内臓への働きかけが強いポーズを取ると出やすいようです。

こちらも熱中症の症状としているものを好転反応と誤解しやすいです。また、一種の冷房病のパターンもあります。夏に暑い外から冷房の効いたスタジオに入る、または冬に寒い外からホットヨガスタジオのように暖房が効いたところでレッスンをする、といったことで体が温度についていけないのです。これももちろん好転反応ではありません。間違わないようにしましょう。

また、単純に食事の後十分な時間を置いていないだけかもしれません。よく「1、2時間たってから行うようにしましょう」といいますが、これには個人差があり、もっと長い休憩が必要な人もいます。

3.うつ、精神、自律神経に影響が…

好転反応が精神面に出ることもあります。気分が沈む・イライラする・悲しくなるなどが代表です。先に挙げためまいや吐き気などの肉体的なトラブルが引き金になっていることもあれば、精神的なものだけのこともあります。ヨガを始める人には、ストレスの解消やリラックスが目的のことも多いでしょう。これでは全く逆効果になってしまいます。

自律神経失調症

特にその種のトラブルが見つからなくても、自律神経が正常化に向かう過程で一時的にバランスの崩れを大きくして、それが精神面に影響している可能性もあります。寝汗が大量に出るという人もいます。

どちらのケースでも、時間ともに精神面でのトラブルも解消し、以前とは見違えるような気分のよさが待っています。

だからといって、無理は禁物です。本当に苦しいのに、それを無視してレッスンを続けるとそれがストレスになって精神面のトラブルを引き起こすこともありえます。焦らずに自分の調子や変化をじっくりと見つめることが必要です。

メンタル面にも無理のない、寝る瞑想と言われる、ヨガニードラを一時的に行うこともオススメです。
寝る前や夜にアプリの誘導を聞くだけで、深いリラックスができます。ヨガの専門スタジオが監修しているアプリはスマホに入れておきましょう。

⇒ 寝る瞑想、ヨガニードラとは。効果抜群の簡単ヨガのやり方。

4.風邪みたい、倦怠感がある

好転反応でよくあるのは、熱っぽい・微熱がある、頭が重いなどです。これにノドの痛みが加わることもあります。ほぼ風邪による不調と同じですね。

症状が軽いのなら、レッスンを続けることで回復が早まることも多いです。しかし、苦しいようなら、しばらくは休むようにしましょう。

もし、休んでいるうちにさらに症状が悪化するようなら、それは好転反応ではなく、風邪などの可能性が高いです。ヨガによる好転反応はレッスンをしない間に悪化することはまずは考えられません。これを見極めるためにも、やはり時には休みも必要でしょう。

生理みたい…

熱っぽい・頭が重いなどは風邪だけではなく、生理によるトラブルとも共通です。さらには便秘や生理痛や、生理が早まったり遅くなったりといった症状が出ることもあります。やはり好転反応とも見分けがつかないことも少なくありません。

対応は風邪と紛らわしいときと同じです。「軽いようならレッスンを続けて早めに抜け出せるようにする」「きつければ思い切って休む」「休んでいるうちに症状が悪化するならそれは好転反応ではないと判断する」です。

基本的にはヨガで生理不順を軽くすることもできます。ホルモンバランスや自律神経を整える働きがあるためです。

こちらで、生理を軽くするポーズも紹介しているので、参考に試してみてください。
⇒ ヨガの効果によって生理不順・生理痛を改善することは出来るのか?おすすめヨガポーズはこれ!

5.ニキビ、吹き出物、肌荒れ

ヨガを始めると、血液やリンパの流れがよくなります。お肌のコンディションも改まります。

ただ、これもほかと同じことで、そのままなら比較的おとなしくしていたお肌の中の老廃物や毒素が動き始めます。また、やはり内臓にためていた毒素などが血液に混じって、お肌の細胞へと運ばれても来ます。

これでお肌が荒れることがあります。ニキビが悪化したり、吹き出物ができたりするケースもあります。

6.腰痛だけど大丈夫?

腰痛も広い意味でヨガによる好転反応といえるでしょう。

ただ、正確には筋肉痛が起きています。
これまで使っていなかった筋肉を伸ばしたり、負荷をかけたりして一時的に筋肉が痛んでいます。

なので、症状が出たら回復するまで休ませるだけで、超回復してくれます。修復された筋肉は以前よりも質が良くなり、太さも増しています。腰の周りの筋肉、特にインナーマッスルが強化されると姿勢はよくなり、腰痛の対策にもなります。また、筋肉や腱が柔軟性を増すことも身体のゆがみを直すように働きます。

たしかに骨盤や背骨の周りの骨格や筋肉を傷めている可能性もあります。単なる筋肉痛と違うのは2週間以上痛みが引かない場合です。その時は、整形外科や整骨院で診てもらいましょう。

7.下痢

お腹を動かすポーズが多いので、内臓を刺激して腸の働きが良くなり、その結果下痢になるケースもあります。お腹が緩くなりトイレへ行く回数も増えますが、宿便もなくなり腸内がきれいになります。軟便もしだいに治まります。

8.おなら

同じ原因でおならがよく出る症状もあります。
お腹をねじるポーズ、腹筋、ヒップアップ、など下半身を刺激するポーズで、腸の働きが活性化するためです。

関連・ホットヨガで体調悪化するケースと関係ある?

ホットヨガで体調を崩す人も多いです。

これは高温多湿のスタジオが原因となった不調なので、先に上げたように熱中症に近いもので、好転反応とは意味合いが違います。
でも、症状は似ています。自分の体調不良が何が原因か知るためにも、ホットヨガのリスクをまとめた記事も参考にしてみてください。

 

いつまで続く?期間の目安は?

これらの好転反応の症状がいつまで続くかは、その症状の種類や重さ、個人の体質などによってさまざまです。短ければ数日、長ければ数カ月のこともあります。

症状の重さにもよりますが、期間が長いようでも、その間ヨガのレッスンを中断する必要はありません。症状を見ながら無理をせずに、できるレベルのレッスンを続けるようにしましょう。

症状を引き起こしているのは、体の中に長年ためてきた毒素や老廃物です。ヨガのレッスンを続けることで、これらの排出が早まります。何もしなければ、その分解決も先になる上、体を動かす習慣からも遠ざかってしまうかもしれません。

症状が出た時の注意点

「老廃物や毒素を排出する」とは一言でいえば、デトックスです。

ヨガによる好転反応は、ヨガが強力なデトックス効果を持っていることの副作用とみていいでしょう。この副作用は避けるよりは、「早く済ませてしまう」といった考え方をしましょう。なので、対策は「効率よくデトックスをする」ことです。

水をたくさん飲もう

毒素や老廃物、またはそれらが分解されたものは、尿や便、汗に乗せて排出されます。なので、「水分を充分にとる」は、デトックスの王道ですね。

また、これは熱中症の予防にもなります。毎日の生活の中だけではなく、レッスンの最中にもボトルなどをワキに置いて、常に水分が取れるようにしておきましょう。

お風呂に入り休養しよう

もちろん、お風呂もデトックスの有力な手段です。こちらでも、水分を十分にとって汗の量を増やすようにしましょう。

おすすめは半身浴です。緩めのお湯を浅めに張って、長時間入るようにしましょう。

デトックス効果の高いポーズ

ヨガのほとんどのポーズはデトックス効果があります。それだからこそ、好転反応も起きているわけです。

もし、好転反応を早く終わらせるのが目的でポーズを選ぶのなら、もちろん、デトックス効果が高いものがいいでしょう。しかも初心者でもできるようなものを挙げておきます。好転反応で悩むのは、ほとんどがこれまでヨガをやったことがないような人たちでしょうから。

かんぬきのポーズ


・床の上にひざ立ち(両方のひざ頭を床につけて、ひざから上で立つ姿勢をとる)をする。両ひざは軽く離し、背筋はピンと伸ばす。
・右足のつま先を外側に向け、ひざはまっすぐに伸ばして横に出す。
・左手を天井に向けてまっすぐに伸ばす。
・その左腕のラインは崩さないようにして、息を吐きながら上半身を右側に傾ける。顔は天井に向ける。
・息を吸いながら状態を戻し、左右を入れ替えて繰り返す。

体側や脚の筋肉が伸ばせるだけではなく、内蔵、その中でも特に肝臓と腎臓を刺激します。肝臓は毒素や老廃物を分解、腎臓は体内の余分な水分を排出する役割があります。これら機能アップの点でもデトックスに効果があります。

ネコの背伸びのポーズ

・床の上によつんばいになります。両手、両ひざのそれぞれの間は肩幅ぐらい、背中はまっすぐに伸ばし、顔は下向きです。
・息を吐きながら、両腕を滑らせて前に突き出します。
・上体を反らせ、顔は額かアゴかのどちらかを床につけます。おしりの位置は替えないのがポイントです。まさに猫が伸びをしている姿です。
・30秒ほどキープし、呼吸を繰り返します。後は腕をゆっくり曲げ、体の横にもってきたら、その腕で床を押して上半身を持ち上げます。

特に上半身のリンパの流れを促進します。また、こちらも腎臓の機能アップさせます。

関連
ヨガの猫のポーズ(マールジャーラ・アーサナ)のやり方。どんな効果がある?

デトックスヨガが学べるスタジオ


もし、「好転反応が出ている」と思ったら、早く抜け出すためにはデトックスを目的にしたレッスンを受けるのもひとつの方法です。また、デトックスはそのまま痩身(ダイエット)や美肌にもつながります。特に女性にとっては、無駄になることはありません。

一般的なヨガでも、デトックス効果は高いのですが、さらに効率のよさを求めるのなら、「カルト」「ホットヨガLAVA」「ロイブ」といったホットヨガのスタジオがおすすめです。

汗を大量に出すことができるので、体内の毒素なども素早く追い出すことができます

カルド


「デトックスヨガ」「デトックスフローヨガ」「美腸デトックスヨガ」「デトックスリンパストレッチ」といったように、デトックス関連のレッスンだけでもたくさんの種類があるのも大きな特徴です。自分の目的や興味に合ったものが選べます。

⇒ カルド 詳細はこちら□

ホットヨガLAVA

デトックスが目的の場合、レッスンの種類をひとつだけ挙げるとしたら、そのものズバリの「デトックスヨガ」でしょう。それ以外にも、デトックス効果に集中したものは「リンパリラックスヨガ」「リンパリフレッシュヨガ」などもあります。リンパ管の機能がアップすれば、細胞にたまった老廃物をすぐに排出することができます。

⇒ LAVA 詳細はこちら□

ロイブ


「リンパデトックスヨガ」のレッスンが用意されています。初心者向けを特に意識しているので、ヨガが全く初めての人にもおすすめできます。

⇒ ロイブ 詳細hはこちら□

まとめ

好転反応なのか、本当に体の不調なのか、判断に迷うことも多いと思います。

まずは安静にして、体を休めることが大切です。
しっかり睡眠をとり栄養のあるものを食べてもなかなか回復しないなという時は、早めに病院に行きましょう。

自己判断で無理をしないでヨガを楽しむことが一番です。