ヨガにはたくさんの流派があります。自分の目的や好みで選べばいいのですが、今から始める人にはどれを選んでいいか迷うところです。

そんな人たち、特に初心者によく選ばれているヨガがあります。温度や湿度を上げた室内で行うホットヨガです。

ホットヨガとビクラムヨガ

実は日本で始まったホットヨガ

ホットヨガの源流をたどっていくと、実は1970年の日本に行き着きます。

この年、インド出身でアメリカで活躍していたビクラム・チョードリー氏が日本でもスタジオをオープンさせました。ところが、特に冬場、生徒たちは寒さに体がかじかんで、とれるはずのポーズもとれません。そこでいくつものストーブを使い室温を上げところ、うまくいくようになりました。これがヒントとなり、新しいスタイルのヨガが考案されたのです。

このチョードリー氏が指導するものは特に「ビクラムヨガ」と呼ばれます。

ホットヨガの定義

実はホットヨガの定義はかなりあいまいです。共通するのは「普通よりも高温・多湿の環境でアーサナを行うヨガ」ぐらいしかありません。しかもその室温にしても、「初心者が受け入れやすいように、ほとんど室温と変わらない」というところまである状況です。これがいっそう、ホットヨガの定義をわかりにくくしています。

これでは「ホットヨガとはどんなものか」を考えても、しっかりとした答えは出てきません。

ビクラムヨガの特徴

ホットヨガの原点はビクラムヨガ

スタイルが確立されているビクラムヨガをみるのが、ホットヨガの理解の近道でしょう。今行われているホットヨガは「そこから派生したバリエーション」、あるいは「ビクラムヨガのスタイルを部分的に採り入れたもの」と考えていいでしょうから。「ホットヨガの原点はビクラムヨガ」ということは、広く認められてもいます。

⇒BIKRAM YOGAで行われているホットヨガはホットヨガの元祖

室温は40度、湿度は40パーセント以上

ビクラムヨガでは室温は40度前後、湿度は40パーセント以上とされています。これが最も体が動きやすいとともに、けがなどのトラブルを防いでくれます。また、この条件はチョードリー氏が育ったインドの気候に近いものです。

ビクラムヨガのアーサナ

「ホットヨガ」という言い方をすれば、ポーズやシークエンス(ポーズを取る順番)はさまざまです。

しかし、「ビクラムヨガ」といえば、そのポーズは26種類、呼吸法は2種類、シークエンスは1種類です。この26種類を90分ほどかけて行います。つまり、ポーズひとつあたりにかける時間は約3分です。

ホットヨガ(ビクラムヨガ)の効果(メリット)

ビクラムヨガの効果としてあげられるものには、次のようなものがあります。

・内蔵機能を強化し、ホルモンバランスを整える。このことが美肌やアンチエイジングにもつながる。
・集中力が高まり、仕事の効率アップにもなる。
・ストレスが軽減する。
・ダイエット効果。
・むくみが解消する。

ほかにもたくさんありますが、はっきりいって、ほかの流派でも挙げているものと変わりはありません。ただ、「高温多湿といった環境でやることで、血液やリンパ液もより激しく体の中を流れ、新陳代謝が高まる。汗をしっかりとかくのでデトックスの効果も高い」と考えていいでしょう。これらのことがあって、より高いダイエット効果などが得られるのです。

 

ビクラムヨガ・ホットヨガができるスタジオ

⇒BIKRAM YOGAで行われているホットヨガはホットヨガの元祖

まとめ

こうやって見ていくと、無理にビクラムヨガのまま行わないスタジオがあるのも納得がいきます。

もし、実際に「ホットヨガをやってみよう」というのであれば、契約前にしっかりと説明を受け、レッスン風景も見学させてもらったほうがいいでしょう。「自分に合っているハードさのスタジオはどこか」といった視点で選ぶ必要があるのです。特に初心者はビクラムヨガに無理にこだわらないほうがいいでしょう。

また、ほかの流派なら「解説DVDを買って、自分で始めてみる」も考えられます。ですが、ホットヨガ・ビクラムヨガの場合は高温多湿状態を作らなければいけません。しかも、「どのくらいまでなら、体へ負担を掛けすぎていないか」の判断も難しいです。我流でのレッスンはあまりおすすめできません。