ヨガを「あまり体を動かすことはない。エクササイズとしては少しもの足りなそう」といったイメージで見ている人もいるかもしれません。
実際にはヨガにはたくさんの種類があります。
1.ヨガの主な種類
今流行しているヨガの多くは健康法や美容法として改良されたものです。もう一方で、インドで始まった古来のスタイルをかたくなに守り、瞑想や精神統一を主な目的にしているようなものもあります。
それぞれ、アーサナ(ポーズ)や呼吸法に様々な工夫をこらしています。
ハタヨガ
多くの流派のルーツになっているヨガです。アーサナはいずれもゆっくりとしたもので、同じ姿勢を保ちます。呼吸も深く静かに行います。初心者でも始めやすいです。
→ハタヨガにはどんな効果があるの?初心者向けに最適なヨガって本当?!
アシュタンガヨガ
アーサナの順番が決まっていて、それをこなしていきます。動きがダイナミックで、呼吸も激しいです。ヨガの中級・上級の人におすすめです。「エアロビクスの代わりにもなるようなものを」と、ハードなヨガをお望みなら、「アシュタンガヨガ」に注目してみましょう。
ヴィンヤサヨガ
アシュタンガヨガから派生しました。やはり動きが激しいです。リズミカルな動きも多く、ダンスのようにも見えるのが特徴です。
→ヴィンヤサヨガとはどんな効果なの?代表的なポーズでマスター!
パワーヨガ
こちらもアシュタンガヨガから派生したもので、運動量が多いです。代謝を高めて余分な体脂肪を退治し、デトックス効果を得、筋肉も鍛えるといった、現代人の生活に合わせたものになっています。
特にハリウッドのセレブたちの間で人気があり、「ハリウッドヨガ」と呼ばれることもあります。
アイアンガーヨガ
アーサナを取るために、ロープやイスなどを使うのが特徴です。その分、体に無理を掛けることが少なく、初心者や身体のトラブルがある人にも始めやすいものになっています。
このアイアンガーヨガからさらにセラピー色を強くしたものに、「リストラティブヨガ」があります。
陰ヨガ
この陰ヨガでは、アーサナの多くは同じポーズを数分間じっとキープします。筋肉よりも、関節、靭帯、筋などに働きかけることで、体の柔軟性が得られます。またリラックス効果も高いです。
瞑想を重視するもの特徴のひとつです。
ほかには
「シヴァナンダヨガ(シバナンダヨガ)」
「ラージャヨガ」
「クンダリーニヨガ」
などが日本のスタジオなどでもレッスンが行われています。
ホットヨガ
ホットヨガは、ヒーターや岩盤を使用した環境でするヨガのことです。身体を温めて行うことで、短時間での代謝アップが期待できます。高温多湿の中で行うため、発汗量は通常のヨガに比べて多いです。痩せたいというダイエット目的で始める女性も多い、人気のヨガです。
スタジオも全国にたくさんあります。
マタニティーヨガ
お腹に赤ちゃんがいる妊婦さん向けのレッスンメニューが組み込まれたヨガです。母体に負担がないようにプログラムは組まれていますが、お腹の赤ちゃんの生育を助けるような目的のメニューもあります。
きちんと経験が豊富なインストラクターのもとで進める必要があるので、募集しているヨガスタジオは限られてきます。
→マタニティヨガはいつから始めればいい?妊娠中のおすすめポーズと注意点
ただホットヨガやマタニティヨガは、流派というよりは、高温・高湿度の中でやるその状態による区別(ホットヨガ)であったり、対象による区別で妊婦のためのもの(マタニティーヨガ)をいいます。