ものすごく簡単に指だけでヨガができる、しかも効果がものすごく高い!
と今、話題になっているのが指ヨガです。NHKでも紹介されて、本もたくさん出ていてちょっとしたブームになっています。
空いた時間や、少しの隙間時間でもできるので、わざわざヨガの教室に行くのが大変、面倒くさいなという時でもさっと体のメンテナンスできるのが魅力です。
面倒くさがりな人でも健康と美容を手に入れられる指ヨガの魅力をここでまとめました。
指ヨガとは?
龍村修さんが考え出した、指や手を使ってヨガと同じ効果を生み出す方法です。
沖ヨガの考案者・沖正弘さんの下で修行を積み、1994年に独立したヨガの指導者です。
手のひらにはたくさんのツボが集まっています。「胃腸の調子を良くしたい」「肩こりを直したい」「目の疲れを取りたい」などの体の調子を整えてくれる働きがあります。
また、「手のひらのツボで痩せる!」ということもできます。
この手のひらのツボ押しに、さらに
(1)呼吸、
(2)押す動き、
(3)体の各部位への意識
の3つを連動させたものが指ヨガです。
指ヨガのやり方、即マスターできるポイント
指ヨガがわかりやすい動画
【龍村式指ヨガ001】 首のバランスを整える。3分で体の不調を改善します!
指ヨガでリンパを流してデトックスダイエット!冷え性改善・発条指・リウマチ・関節炎の予防に効果的!(シェイクヨガ泉栄子先生)
まず基本の知識として、手のひら・手の甲・指が全身に相当する点を抑えましょう。
指ヨガ実践、これだけ基本知識
まず、左手の手の甲を目の前にかざしてみましょう。
①基本の位置づけを確認!
左端にくる小指、
これが左脚になります。
(右手なら左端にくる親指)
あとは右へと順番に、左腕、頭、右腕、右脚です。
※小指と親指=「手の甲の外側にある指」が足にあたります。
手首の近く(手の甲の骨が集まってくるあたり)が骨盤です。
②指の位置づけ
指は手脚に当たり、
指の先端が、手足のつま先・指先
指の付け根が、手足の付け根や肩にあたります。
中指は頭にあたりますが、付け根がやはり肩です。
③手のひらと甲
手の甲側が背中、
手のひら側はお腹側に当たります。
手の甲・手のひら・指をケアすることで、それぞれに相当する体の部分に働きかけることになります。
④呼吸が大事
ただ、ここまではツボ押しとあまり変わりません。
なのに、わざわざヨガと呼ぶのは、ケアをするときに呼吸にまで気を配るからです。
・圧力を加えるときは、息を吐きながら
・緩めるときは、息を吸いながら
やります。ここは単なるつぼ押しとの大きな違いなので、忘れないようにしましょう。
指ヨガの9つの効果(メリット)!
指を引っ張ったり、手のひらの面や裏をもんだりするだけでOKです。なのに全身のヨガと同じような効果が得られます。
これで脳に刺激を与えることが出来、血行を促進したり、自律神経のバランスを整えたりすることができます。
腰痛・股関節の凝りに効く!
手の甲側の真ん中から手首にかけてが腰に相当します。この幅がほぼ腰の幅であると考えて、腰の痛い部分に合わせてケアをします。
背骨近くに問題があるのなら中央部分、腰のワキなら手の甲をかざして両サイドといった具合です。
疲れ目が治る!
顔面に当たるのは、中指の先端の腹の部分です。指紋の渦の中心が鼻です。目はそのやや上と考えましょう。ケアするのはこの顔部分が中心です。
また、目の疲れの多くは肩こりからきています。中指を反対の手でつかんでぐるぐる回すことで、肩こりも軽くなります。合わせてやるようにしましょう。
ダイエット(痩身)できる?!
指ヨガで部分痩せダイエットもできます。
部分痩せは、冷え・むくみを解消することが大切です。
というもの、血行が悪くなることで、むくみができ、そのむくみの中に溶けている脂肪や老廃物がやがて体脂肪になるからです。
また、血液によって運ばれてくるはずの栄養分も届かないので、それを使って細胞が活動できません。カロリー消費も少なくなります(代謝が悪くなる)。
・太ももを細くするなら、小指や親指の第二関節から付け根にかけて、
・二の腕なら、人さし指や薬指のやはり第二関節から付け根にかけて
・ウエストを細くするなら、手のひら。
を揉みましょう。
便秘解消も楽々!
手のひらをまるまるお腹に見立てます。
これを左・中・右、上・中・下と区分けすると、9つのブロックができます。最初に中央のブロックを、次に左下のブロックを指圧します。あとは右回りのそれぞれのブロックに進みます。この右回りは左右どちらの手のひらでも同じです。
特に痛みを感じたり、硬いな~と感じるブロックは丁寧にもみほぐします。
足の冷え・むくみ
冷え解消もできます。
冷え対策の場合は、実際に体の部分で冷えを感じる部位に相当する部分をケアします。
例えば、
・左のつま先 ⇒ 左手の小指の先端と右手の親指の先端
・脚全体 ⇒ 指全体
この部分をこすって血行を促します。見た目にもやや赤くなるぐらいまでやってみましょう。
むくみ
むくみも同じ考え方です。足首やふくらはぎがむくんでいるのなら、左右の親指・小指の第一関節第二関節を中心にこするようにします。
むくんでいる部分の血行が促され、それと同時にリンパ液も流れるようになります。むくみは滞っているリンパ液がその正体なので、これで解消できます。
肩こり
中指の付け根あたりが左右の肩に相当します。人さし指や薬指との間、関節の表側・裏側などを押していきます。もし、痛みを感じるところがあれば、その部分は特に丁寧にやります。
ひざの痛み
左手でいえば、手の甲から見て左端の指、つまり左小指が左脚に当たります。親指が右脚です。
右手なら、親指が左脚、小指が右脚です。それぞれの指の付け根が脚の付け根、指先がつま先になります。
ひざに相当するのが、小指・親指とも、第二関節です。ここをグリグリともむことで、ひざをもんだのと同じことになります。
また、ヒザの痛みは背中や腰も関連していることが多いので、中指など背中・腰に相当する部分も同時にケアしたほうがいいでしょう。
風邪にも効く
深堀真由美さんの指ヨガでよく知られているのが、風邪対策のものです(深堀真由美さんは、ヨガインストラクターで龍村修さん以外の指ヨガ推奨者)。
こちらもごくシンプルなのにしっかりと効果が期待できます。
まず、両手の指先同士をくっつけます。最初に親指同士を押し合います。順に小指までやります。最後に5組の指全部で押し合います。これで全部です。
これなら、体調が悪くて元気がないなという時でもできますね。
高齢者のシニアヨガにもおすすめ
お年寄りの運動不足を解消するために、シニアヨガがNHKで特集されるなど注目を浴びています。
指ヨガで、ヨガに興味をもってくれるお年寄りも多いので、次に動きに無理のないシニアヨガの椅子ヨガなどを取り入れてみると、上手くいったという声も多いです。
参考
≫≫ 高齢者にとってヨガはどんな効果が期待できる?シニアヨガの注意点
自宅で学びたい!指ヨガのおすすめ本
お手軽にできるのが指ヨガのいいところです。ノウハウも難しいものではないですが、本を1冊、手元において学べば、より理解が深まります。
龍村式指ヨガ健康法
『新装ワイド版龍村式指ヨガ健康法』(日貿出版社)
龍村修さんご自身が書いたものです。最初のものは2009年に出版され、指ヨガの原点とされてきました。それがリニューアルされ、2017年に再出版されました。
目・肩・腰に効く完全版指ヨガ
『目・肩・腰に効く完全版指ヨガ』(主婦の友社)
龍村修さんの指ヨガにさらに工夫を加えた吉地惠(きちじめぐみ)さんが監修した本です。めぐちゃんの愛称で人気です。
「指ヨガ特製《指ヨガ》グローブ付き」なのでお得ですね。
指ヨガの手袋ってどんなもの?
「指ヨガ手袋」というものも売っています。
出しているのは、一般社団法人・アームアンドハンド美容協会です。
龍村修さんや深堀真由美さんの理論とはまた別のものですね。
筋膜に注目して、開発されています。
筋膜とは筋肉や内臓を包む膜のことで、コラーゲン繊維からできていて全部がつながっているので、「1枚で全身を覆っている」と見ることも可能です。
指ヨガ手袋をはめて、その中で指を動かすことで、指・手の甲・手のひらの筋膜を調整することができます。これが全身の筋膜にまで影響が及ぶという考え方です。
効果としては、首・肩・腰のトラブル解消、姿勢矯正、冷え性の解消、血流改善、新陳代謝向上、バストアップなどがあるとしています。
まとめ
指ヨガは自宅でのちょっとした隙間の時間、職場での仕事の合間、旅行での宿泊先などでも簡単にできるのが魅力です。
ヨガではちょっと敷居が高いなと感じてしまう人もいるでしょう。まずは、指ヨガで、ヨガの世界を体験してみましょう。
もし、この指ヨガで効果を実感したなら、ヨガに挑戦してみてもいいですね。両方をやることで、いっそうきれいで健康になれます。