ホットヨガを始める人は、もちろん今以上に健康に、または美しくなりたいと思ってのことでしょう。でも、中には「ホットヨガを始めたら、前以上に太ってしまった」という人もいないわけではありません。そういった場合は、食事に注目してみましょう。「ホットヨガを始めたから」と言って、食事に無警戒になっていないでしょうか?

ホットヨガの効果をアップさせる食事はこれだ

ドカ食いに注意

ホットヨガをしたあとの胃腸は快調!
ドカ食いをしていませんか?

これはホットヨガに限りませんが、急に体を動かし始めた人は、ご飯がおいしくなったり胃腸の調子がよくなったりで、食事の量を急に増やしてしまいがちです。筋肉をつけるのがホットヨガの目的ならそれでもいいかもしれません。しかし、中にはやせるのが目的でスタジオに通っている人もいるでしょう。これでは困りますね。

特にホットヨガはジョギングやスイミング、ストレッチなど以上にこういったことが起こりがちです。というのは、デトックスの効果が高く、特に消化吸収がよくなるからです。

レッスン後1時間か2時間は空けましょう

吸収がよすぎるのは、レッスン後1時間か2時間程度です。この間は食事を避けたほうがいいでしょう。「レッスン帰りにちょっと喫茶店などに立ち寄って、甘いものを食べる」も困りものですね。「体を動かしてエネルギーを消費したのだから、ちょっとぐらいいいだろう」は考え直しましょう。消費したカロリーよりも増やしてしまうカロリーのほうが大きくなることが珍しくありません。しかも、消化吸収がよくなっているので、いっそうカロリーオーバーに向かってしまいます。もちろん、スナック菓子などジャンクフーズも厳禁です。

また、レッスンを予約するときも、夜や昼の食事の直前になるような時間帯はやめておいたほうがいいでしょう。でないと、「レッスンを受けたせいで、夕食の時間がいつもよりも2時間も遅くなった」といったこともおきかねません。といっても、仕事や家事などがあって、1日のスケジュールの中でレッスンを取れる時間帯が限られている人もいるでしょう。あまり神経質になる必要はなく、「できれば」という程度の話です。

とりたいのは良質のたんぱく質とビタミン類

2時間ほど空けて食事の時間が来たときも、ちょっと気をつけるだけでホットヨガで得た効果がアップします。その時間になっても消化吸収のいい状態はまだ続いています。良質のたんぱく質やビタミン類など健康や美容に役立つ栄養素たっぷりの食事をとるようにすれば、いつも以上に役立ってくれるでしょう。

納豆や豆腐などの大豆食品が良質のたんぱく質が摂取できる食材の代表です。鳥のささみや卵の白身などもおすすめです。野菜や果物もたっぷり取りましょう。ただし、特に果物で甘いものを取りすぎるとカロリーオーバーになるので気をつけましょう。

レッスン前は普通の量と内容の食事を

レッスン前も最低でも1時間前、できれば2時間前には食事を済ませておきます。これはほかの運動でも同じ話ですね。というのは、胃の中に食べ物が残っていると、レッスン中に気分が悪くなる可能性が高くなるのです。単純に、前屈するポーズをとるだけでもだけでも胃が圧迫されて、苦しくなるでしょう。

かといって、わざと食事を抜くのもやめておきましょう。レッスンで力が出ません。また、レッスンが終わったあとの反動も心配です。どうしても空腹に耐えられず、どか食いしてしまうのはこのようなときです。

普通通りの量と内容の食事をするようにしましょう。もし、工夫をするとしても、消化のいいものを中心にする程度で十分です。

おすすめのホットヨガレッスン後の食材やメニュー

豆乳

ホットヨガあとの食べ物・飲み物の中で最もおすすめできるのは豆乳です。これはレッスン直後でもいいでしょう。ノドの乾いているのをいやすのなら、コーヒー・紅茶、ジュース類よりも豆乳です。

大豆食品なのでもちろん良質のたんぱく質がとれます。それ以外にも、イソフラボン・ビタミン類はど特に女性のうれしい成分が豊富です。

プロテイン

プロテインとは日本語にすると「たんぱく質」です。ただし、わざわざプロテインという言い方をする場合、粉末になっていて水で溶いて飲むものを指すことがほとんどです。つまり、実際には飲み物の一種と考えていいでしょう。

豆乳同様に、レッスン直後に飲むのもいいでしょう。または逆にレッスン直前に飲んでおくと、空腹感が収まります。ただし、そこそこのカロリーがあるので、飲む量はよく考えておくようにしましょう。

作り置きができず、飲む直前にシェーカーなどで作らなければいけないのが欠点です。同じ目的なら、パック入りの豆乳のほうがお手軽でしょう。

スムージー

これも、どちらかといえば飲み物ですよね。食物繊維、ビタミン類、ミネラル類などが豊富に含まれています。いろいろな種類があるものの、多くはカロリーも控えめです。

もし、「多少の空腹は覚悟して、一気に余分な体脂肪は落としてしまおう」というのなら、これで置き換えダイエットをするのもひとつの方法でしょう。ただし、普通の食事をしていても十分にホットヨガで太りにくい体質に向かいます。ホットヨガと置き換えダイエットを同時に行うのは、負担が大きめになることは覚えておきましょう。

ホットヨガのあとのおすすめメニュー

ホットヨガのあとの食事でおすすめなのは、なんといっても和食です。肉よりも魚、みそ汁もしっかりと飲みましょう。海藻類、つけものや納豆などの発酵食品などなど、どれも和食のメニューはカロリーが控えめなのに食物繊維やビタミン類・ミネラル類がしっかりととれます。

また、いつもは白米の人は玄米に変えてみましょう。しっかりとかまないといけないので、同じ量でも空腹が解消しやすくなります。もちろん、栄養素もいっそうたくさんとれます。

食事内容ととり方に注意 これではホットヨガでもやせない

逆にダメなのが、「ビールを片手に空揚げ」です。汗をかいたあとなので、ビールなどのアルコール類がおいしいのは確かです。つい手が出た体験のある人は少なくないでしょう。一緒に食べるものも、脂っこいものが多く、高カロリーのものばかりになりがちです。しかし、いつも以上に消化吸収がよくなっているのを忘れてはいけません。

また、こういったことにならないように、レッスン中だけではなく前後もしっかりと水分は補給するようにしておきましょう。

まとめ

日ごろ体を動かすことから離れている人ほど、ホットヨガを始めることで、「一生懸命がんばった」という気分になりがちです。でも、そこはがまんのしどころですね。「がんばった自分へのごほうび」などとして、甘いものを食べたり、飲酒したりしないようにしましょう。せっかくのホットヨガの効果を打ち消してしまいます。

また、逆にホットヨガをやることで食欲がなくなるような例もあります。おそらくは、体調を崩し始めています。高温多湿の環境で体を動かすホットヨガには、身体がついていかないようなことも珍しくありません。この場合は、しばらくレッスンを休んでみたり、頻度を落として様子を見るようにしましょう。または常温のヨガに変えてみるのもいいでしょう。