特に最近、若い人を中心に増えているのがストレートネックです。
ストレートネックは見た目じゃわかりにくい猫背の一種で、自分は猫背じゃないと思っている方でも、実は隠れ猫背になっていることがあります。
矯正して改善させるにはすればよいのでか、ここではまとめました。
ストレートネックとは
近年増加傾向にあるストレートネックというのは、頚椎の前湾角度が30度以下になってしまった首の状態のことをいいます。
人間の首の前湾角度は、正常な状態であれば30度から40度です。
前湾角度とは首が前に倒れる角度ではなく、頬骨とデコルテ部分までの開く角度です。
つまり、首がまっすぐであっても、頬骨とデコルテ部分までの角度が浅くなれば前傾しているため、ストレートネックと呼ばれるのです。
ストレートネックは、見た目的にわかりやすい猫背とは状態が異なります。
しかし前湾角度が浅くなっているということは、まっすぐであっても、背中から首の部分が前に傾いているので隠れ猫背になるのですね。
ストレートネックの原因
現代人にストレートネックが増えているのは、スマホやパソコンを長時間利用するからです。
スマホやパソコンを使う時は、無意識に頭が前方に倒れた状態になります。
すると、頭に引っ張られて背面全体も前に傾きます。
この姿勢を続けていると、前湾角度が少しずつ狭くなり、やがてその状態が慢性化しストレートネックになってしまうのです。
また首の椎間板が退行して変性したり、スポーツなどで損傷することも原因となります。
ストレートネックになると頭痛が起きたり肩や首がこったり、首の可動域が狭くなる、手がしびれるなどの症状が現れます。
酷くなると、胸焼けや吐き気、逆流性食道炎などが起こることもあります。
ただ、無症状という人もいるので自分では気がつきづらいのです。
ストレートネックを矯正するには
ストレートネックになってしまったら、首を牽引したりマッサージなどで首周りの筋肉をほぐす必要があります。
首を正しい位置に戻すこと、そしてストレートのまま硬まった筋肉をほぐして前湾角度を広げなくてはいけません。
ただし、矯正をしても普段の生活で猫背のままではストレートネックは治りません。
ですので猫背にならないように、正しい姿勢を心がけてください。
と言っても、猫背が癖になっていると正しい姿勢を保つのが難しいので、猫背矯正用のベルトやサポーター、クッションなどを活用しましょう。
またスマホやパソコンを長時間使わなくてはいけない、という場合は、1時間に1回は首のストレッチをしてください。
ストレートネックはすぐに治るものではありませんが、正しい姿勢を保つことで矯正できるので姿勢に気をつけましょう。
ヨガで体全体を伸ばしてストレートネックを治すのも効果的です。ヨガは様々なポーズがあり、体に合ったやり方で無理なく柔軟性を高め体の調子を整えてくれます。簡単なポーズでできるので、気軽に始められるうえ、呼吸法、瞑想も取り入れることで体の内側からも健康的な体に戻ることができるので人気も高いです。
