ヨガが大ブームです。とはいえ、どうも「女性がやるもの」といったイメージがあって、敷居の高さを感じる男性も多いようです。たしかにスタジオやヨガ教室の側でも女性専用にしているところが少なくありません。インストラクターも女性が多いです。
しかし、男性も参加できるところも増えています。「女性がやるもの」とは決めてかからずに実践してみましょう。

ヨガをやっている有名人男性

ヨガには様々な効果があります。実際、実業界やスポーツ界、芸術界で活躍し、成功をおさめた男性たちにもヨガの愛好者がいます。ざっと挙げるだけでも、

スティーブ・ジョブズ(アップル創始者)、
ビートルズ(ロックグループ)、
スティング(ロック歌手)、
片岡鶴太郎(タレント・俳優)、
イチロー(野球)、
錦織圭(テニス)、
長友佑都(サッカー)
西島秀俊

 

などがいます。それだけ、ヨガは健康や美容など体のコンディションへの効果が高いことの証ですね。

今のヨガは「近代ヨガ」といった言い方もし、主にアメリカでエアロビクスなどの要素を採り入れて改良されてきたものです。そのアメリカでもヨガ人口は女性の方が多いものの、男性も約3割いるとされています。

また、その近代ヨガの考案者を見ると、パッタビ・ジョイス(アシュンタンガヨガ)、ビクラム・チョードリー(ビクラムヨガ)、B.K.S.アイアンガー(アイアンガーヨガ)、スワミ・シヴァナンダ(シヴァナンダヨガ)、沖正広(沖ヨガ)など、ほとんどが男性です。

さらにさかのぼって考えると、長らくヨガは修行のためのものとされ、その実践者は男性に限られていました。

メンズヨガの効果はどんなもの?

 

男性がヨガをする場合、たくさんの効果があります。

・免疫力を高める
・血行をよくし、新陳代謝を高める
・心を落ち着かせ、ストレスを解消する
・筋肉や腱を柔らかくし、体の柔軟性を高める
・適度な筋肉をつける
・汗をかくことでのデトックス
・生活習慣病の予防・改善
・肌がきれいになる

集中力が高まり、疲労からの回復も早まります。また、全身の血液やリンパの流れがよくなるので、これはあらゆる面で健康作りに役立ちます。具体的な身体トラブルの改善策としても有効です。

デスクワークでも現場仕事でも大いにプラスな上に、対面での印象もよくなるので、公私にかかわらず人間関係もよくなるでしょう。

「活力が高まり、仕事の効率が上がる」

「うつ病の予防」

これだけのメリットがあるので、どんどんヨガを実践してみましょう。

 

男性向けのヨガポーズ

初心者でもできるポーズはたくさんあります。男性なら、ストレス解消も考えたいところでしょう。または、肩こりに悩んでいる人、筋肉を付けたい人も多いでしょう。次のようなポーズを試してみましょう。

合せきのポーズ

・床の上に座り、両足の裏同士を張り合わせます。
・両手は組んで、足の親指を包むように持ちます。
・息を吐きながら、上半身をかぶせていきます。ひざは床につける必要はありません。大腿筋を伸ばすようにします。
・息を吸いながら戻します。

背中の張りが取れると共に、気分が落ち着くようになります。

牛面のポーズ

・おしりをつけて座り、左足をまっすぐ前に、右足をその上にクロスさせ、できるだけ後ろに引く。
・左足も曲げ、やはり後ろに引く。ひざ同士は真正面で重なり合う形にする。
・息を吐きながら、左手を上から、右手を下から回し、背中で手を握り合う。難しいときはタオルを両手でつかむ形にする。
・息を吸いながら手を解き、左右を入れ替えて繰り返す。

肩の可動域が広がることで、肩こりが解消します。また、腕や肩の筋肉も付きます。

どんな服装がいい?

「男性用のヨガウエア」といったものも商品化されています。こういった中から選ぶのが安心なのは確かです。しかし、こだわる必要はありません。

・きゅうくつではない、動きやすい
・吸湿性が高い、乾きやすい

この2点を満たしていれば、ほかに気にするようなことはありません。「Tシャツ&短パン」といったところです。素足でやるので、靴や靴下も不要です。

実はこれさえ不要な場合もあります。特にビジネス街のスタジオの場合、「ランチタイムヨガ」といった名前のクラスを用意していることがあります。「お昼の休憩時間に、短めの時間のレッスンで、リフレッシュする」を狙いにしています。これなら、職場の服装そのままでレッスンが受けられるのが普通です。

男性でもOKのヨガスタジオランキング

「まず様子を見たい」という人は、体験コースを利用しましょう。多くのスタジオが用意しているうえ、料金も1,000円程度のことが多いです。またほとんどの場合、初心者向けのレッスンのなかから選ぶようになっています。「ヨガはやったことがない」という人でも安心です。

またはいくらかは心得のある人なら、ドロップインを利用するのもおすすめです。1回ごとに料金を支払うシステムをいいます。これも多くのスタジオが対応しています。ただこれは、入会金が必要なところと、そうでないところがあります。体験コースの代わりに使うのなら、入会金が不要なところにしたほうがいいでしょう。

カルド

現在全国に60ほどのスタジオがあり、さらに毎月のように新しいスタジオがオープンしているのがカルドです。レッスンほとんどがホットヨガです。ヨガの故郷・インドに近い高温・多湿の状態でポーズを取ります。体の柔軟性が増していて、普通なら少し苦しいようなポーズも簡単に出来ます。また、水分を取りながらのレッスンなので、汗もたっぷりと書くことができ、終わったときの爽快感が一段とアップします。

スタジオによって、女性のみのところと、男女とも参加可能なところがあります。例えば東京であれば、22あるスタジオのうち、銀座・新宿・渋谷・池袋・吉祥寺・石神井公園・西葛西・府中の8カ所で男性もOKです。

⇒詳細はこちら

LAVA(ラバ)

カルドよりもさらに多い360以上のスタジオがあります。どれも駅の直近など通いやすい立地ばかりなので、どこに住んでいても、ほとんどの人が通うことができるでしょう。こちらもホットヨガのスタジオです。

こちらも一部が「男性共用店舗」になっています。

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ヨガプラス

ホットヨガのスタジオと常温のスタジオの両方が用意されているのが特徴です。「ホットヨガは呼吸が苦しい」と感じる人がいるのも確かのです。LAVAなら「まずは常温のヨガのプログラムで始めて、慣れてきたらホットヨガに変える」といったことも可能です。

東京・横浜・大阪などに19のスタジオがあります。このとこでも男性も参加OKです。

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ビクラムヨガ(BIKRAM YOGA)

ホットヨガの元祖と言われるビクラムヨガが実践できるスタジオです。
本格的でハードな内容のレッスンなので、しっかりダイエットしたい、体を絞りたいという男性向けです。

銀座 新宿 大坂 京都 札幌

1000円体験~

→詳細はこちら

スタジオ・ヨギー

全国に27のスタジオがあります。そのどれもが男女兼用スタジオです。レッスンの制限も少なく、「マタニティ」「産後」といった男性には関係のないもの以外はすべて参加できます。ヨガの要素を採り入れもともとはリハビリのために考案されたピラティスのレッスンまであるのも魅力です。

「男性が参加できるレッスンがある」といった場合でも、周囲のほとんどは女性です。男性のなかには敷居を高く感じてしまう場合もあるでしょう。

スタジオ・ヨギーなら安心です。珍しい「メンズヨガ」のレッスンがあります。男性専用で、女性は参加できません。レッスンの内容も男性の筋力・骨格に合わせたものになっています。といっても、筋力に自信がない・体が硬いといった人でも始めやすいように工夫されています。気楽に参加してみましょう。

⇒https://www.studio-yoggy.com/men/

ヨガ友でメンズヨガを学ぶ

 

『長友佑都のヨガ友(トモ) ココロとカラダを変える新感覚トレーニング』(飛鳥新社)

サッカーの長友佑都選手もヨガを実践していて、本も出しています。
写真付きでポーズを40種も紹介していて、かなり本格的なヨガの本です。45分間のDVDまでついている上、体の硬い人ができるポーズも紹介されています。ヨガの入門編としても使えるでしょう。

男のヨガは気持ち悪い?!嫌だという声も

 

男性がヨガをすることを嫌がる女性も、現実的にいます。
男性の生徒がいると、
「高温多湿の中でやるので、服装が乱れやすく、女性たちが男性には見られたがらない」「ポーズによっては卑猥(ひわい)に見えなくもないものもあるので、男性の生徒がいるとやりにくい」といった理由がほとんどです。
ホットヨガの場合は特に激しく汗をかくので、女性の生徒さんが男性と同じ教室でレッスンを受けるのを嫌がるケースが多いです。。。
なので、ホットヨガは女性専用のところが多いです。

男性可能のスタジオやレッスンを探しても
「女ばかりのところに入って恥ずかしい思いをしないか。変な目で見られないか」という点が気になります。
男性だけの専用レッスンを開催しているスタジオもあります。まだ、数は少ないですが自分的に女性の目をどれだけ気にするか、体験コースを利用して確認してみることがオススメです。

体験レッスンで事前見学してみよう!

多くのヨガ教室で見学を受け入れています。または体験レッスンをやっているところもあります。入会する前に、まずは自分の目で確かめてみるようにしましょう。

たとえ女性の生徒ばかりであっても、「この雰囲気なら気にならない」と考えるかもしれません。または、「インストラクターが男性なので、ほっとした」といったことでそこに決めてしまうようなこともあるでしょう。

今、ヨガに興味を持ったり、実際に始める男性も増えています。ヨガ教室の方でもこれを逃す手はありません。レッスンの中に男性が見当たらなくても、「参加できますか?」と尋ねてみると、大歓迎される可能性も高くなっています。

まとめ

もともとヨガはインドで行われているときはもっぱら男性のものでした。また、それがアメリカに渡って、現代的に改良されました。これも主に男性の指導者の手によります。ビクラムヨガ・アイアンガーヨカ・アシュタンガヨガなど挙げていけばきりがないぐらいです。「男性なのにヨガをやるなんて……」と考える必要は全くないでしょう。

なかには「通う時間がない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、人気のヨガスタジオのほとんどは主要駅の直近など通いやすいところにあります。また、レッスン時間も最終のものは夜8時、9時開始になっていることも珍しくありません。「仕事が終わってから立ち寄って、その日のストレスを解消してから家に帰る」といった使い方ができる人も多いはずです。一度チェックしてみましょう。